下記の通り、ハラスメント研修会を開催いたしました。
日時:令和7年2月25日(火)18時15分~20時00分
場所:品川区立総合区民会館「きゅりあん」5階「第3講習室」
内容:「ハラスメントとはなんぞや」
講師:行政書士 祐川 葉先生(神奈川県行政書士会横浜中央支部)
東京都行政書士会品川支部におきましては、ハラスメントに対して強い態度で臨むため、昨年の総会にてハラスメント相談室設置規程の制定が承認されたところです。
その一環として企画された今回の研修では、【ハラスメントとはなんぞや】というテーマで、前職にて検察事務官として長年事件捜査に従事されてきた、行政書士の祐川葉先生よりご講義いただきました。
講義においては、国が法令で定める「ハラスメント」の定義から始まり、法令上義務付けられているハラスメント対策について、事業者におけるハラスメント対策の現状や判例等を交えながら詳細に解説していただきました。
講義の中で、事業者の相談窓口担当者がハラスメントの相談を受けたときに、相手に共感する意図であっても「それはパワハラですね」等と安易に評価するべきでないというお話がありました。法令における「ハラスメント」の判断基準は、個人の主観ではなく、平均的な労働者の感じ方を基準としているため、関係当事者からの詳細なヒアリングやその裏付けとなる資料等を一つひとつ丁寧に確認し、精査をしなければ判断できないからです。相手に寄り添うつもりでかけた言葉が、かえって相手を裏切る結果となりうるとのお話が非常に印象的でした。
講義終了後の質疑応答においては、今年4月に施行される「東京都カスタマー・ハラスメント防止条例」に関する質問や行政書士会におけるハラスメント対策の在り方等、多岐にわたる質問にご回答いただきました。
研修会後の懇親会には、講師の先生を交えて、多数の支部会員にご参加いただきました。
講師の先生、会員同士の意見交流が活発に行われ、非常に充実した研修会となりました。